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2006年11月28日

懐かしい猫達

一昨年夏の子猫。まだ猫にいさんが来て間もない頃世話をしていた。
器量よしで、丸々して走ると転がったりして可愛かった。
この後にすぐに貰われていった数少ない幸運な子猫達。
今も幸せでいてくれるといい。

子猫の写真は多いけれど、現像上がりの頃には旅立っていることも多く
ここで紹介せずに私だけの写真になる。かわいい子たちばかりなんだけど、ね。
無理なことは分かっているけれど、ほんとはみんな紹介できるようになればいい。
それより、私に撮られる子猫達が居ないそんな社会だったら
もっといいし、すばらしいと思う。


馴染みの猫の確認や情報集め、それと日が暮れるのが早くなったせいで
写真も撮らずじまい。昔の写真を使ったりしてます。
あれこれ引っ張り出すと懐かしい写真もちらほら‥。
忘れかけていた猫達も鮮明に思い出す。
決して、記憶から消すことはないからね。

投稿者 ikemi : 06:14 | コメント (4) | トラックバック

2006年11月27日

もう一晩

■ケナ@2004秋■

今日はアメちゃんに会えた。小柄なおじいさんのテントに居た。
「その猫、触れないでしょ?」と話しかけたら、触ろうとすると
逃げてしまうと苦笑いをしていた。それでも、テントにはやってくるんだね。
相変わらずアメちゃんはちゃっかり者だ。

おじいさんはKさんと言って、5月頃、東京から大阪に自転車で旅をしている途中で
この公園に立ち寄ったそうだ。水場で顔を洗っていると、子猫がすがってきたという。
持ち合わせのごはんを与えると側を離れなくなり、その日はここで泊まった。
それから、もう一晩、もう一晩‥と今に至っているらしい。またもや、苦笑い。
話の途中でメイより少し大きめの猫がやってきて、私を見るなり逃げてしまった。
「ああ、あの猫がそうね」私も笑った。

あとは、ちぃの確認を残すのみ。
会えるといいな。

投稿者 ikemi : 05:52 | コメント (3) | トラックバック

2006年11月24日

猫の生活と人間の生活

■タマ■

猫にいさん会えた。雨で湿気るので新しいテントを建てたのだそうだ。
増えた猫達のことを訊くと、3匹は預かっているという。
4匹はナナが春に産んだ子猫達で、もう1匹は遊びに来る女の人が
拾ってきたらしい。ナナの子猫が全部生きているなんて
猫じいさんと違って、猫の世話が上手い。
上手すぎる‥、なぁ。
こちらでもホームレスや出入りする人が増えて
仲良くやっているようだ。

猫になわばりがあるように、ホームレスにもあるらしい。
エサ場の猫は猫じいさんのもので、関係ないようだった。
少しは世話をしてくれていると思っていたけれど
「あっちの猫は知らない」の返事に気分が沈んだのも確か。
あれこれ期待していた自分が悪いと戒めた。
人間の生活に左右される猫達。私にも限界があって、
その中で、猫達にとって良い方法を考えようと思う。

投稿者 ikemi : 07:10 | コメント (3) | トラックバック

2006年11月19日

小雨の中

■レフト■

雨の日は公園に行かないようにしている。
エサ場にはごはんはあるし腹が空けば食べればいい。
歩いている私を見つけると、馴染みの猫達は植え込みから出てきてしまい
雨を遮る場所のない公園では、ずぶ濡れになってしまう。しかし、
今日は別で猫達の確認だけでもしたかった。もしかしたら
知った人に会えて情報も聞けるかも知れない。
先週はさんごとクリームときん、そして知らない黒猫2匹。
パワフやちぃ、サビーニャやみいろなど会えずじまい。

公園に着くと広場の真ん中に自転車があった。人影も見える。
あの小柄なおじいさんだ。急いで挨拶に向かった。
小雨の中、猫達にエサを配りに行く途中だという。
猫じいさんの様子を話して、ここには戻ってこないかもしれないと伝えておいた。
図々しくもテントの場所を尋ねて、猫達のごはんを持ってきたからお分けしたいと
伝えると「どうぞどうぞ‥」テントまで案内してくれた。

■クリーム■

ごはんを運ぶと、これだけあれば数ヶ月は大丈夫と嬉しそうにしていた。ふと
薄暗いテントの奥に目をやると、三毛猫が居る。「みいろ?」声を掛けるが
反応はない。よく見るとさんごだった。そのまた奥にはパワフも。
「ここでご厄介になっているんですねぇ。ありがとうございます」
序でに猫達のことを訊いてみた。みいろも元気だそうだ。
捨てられていて猫じいさんのテントに保護された子猫達はダメだったらしいけれど
夏以来、その他の猫には変わりはないと教えていただいた。

それにしても、これくらいの雨ではエサ場の特等席から離れることはなく、
テントには寄りつかないさんごが中にいるなんて驚いた。愛情を持って
可愛がってもらっているのだろう。再度、お礼を言ってテントを後にした。
猫達の無事を聞くことができ、少し肩の荷が軽くなった気がして
安堵の溜息が漏れた‥。

投稿者 ikemi : 04:27 | コメント (2) | トラックバック

2006年11月12日

ふがいない

■ナナちゃん/ナオちゃん■

お盆あたりから久々。夕方とはいえ人影もなくひっそりしている。
猫にいさんのところに出向くと、なおちゃんやナナちゃん皆で迎えてくれた。
子猫も増えていて総勢13にゃんでお出迎え。テントは物置みたいになっていて
大きめなテントが少し離れたところにできていた。しかし、猫にいさんには会えず。

エサ場に出向くと、さんご、きんちゃんなど見慣れた顔に会えた。いくぶん猫の数が
少ないように思える。その後、猫じいさんのところに挨拶に向かった。
林に向かってできている猫道が草に覆われていて隠れてしまっている、違和感を覚えた。
テントに猫じいさんは居らずにひっそりとしていた。不在でも数匹の猫が周りで
遊んでいるのだけれど、その猫達も居ない。いくぶんゴミも散らかっているようだ。
何かあったかも知れないと思ったけれど、誰もいない。
日も暮れてきて、車に戻ることにした。

■さんご■

途中の側溝で見慣れぬキジトラがじゃれついてきた。
オドオドしていて、側溝に逃げ込んだり、また近づいてきたり。リュックの中の
ごはんを用意してやると、また近づいてきたけれど食べない。人恋しいのか何なのか。
すると、後方から自転車を押して近づいてくる見慣れぬ人影があった。
カゴにはカリカリの袋が入れてある。「こんにちは」こちらから声を掛けみた。
人懐っこい笑みを浮かべて小さな声で「こんにちは」と返ってきた。
小柄なおじいさん。キジトラは最近捨てられて、ここの猫達にいじめられるとかで
側溝に隠れていると教えてくれた。元は飼われていた猫らしく、人には寄って来るらしい。
話を続けていると、
猫達にエサを配ってくれているという。猫じいさんのテントから
少し離れたところに半年前程から居着いたと話していた。
思い切って、猫じいさんのことを尋ねてみると
一ヶ月ほど前に激しい腹痛で入院してそのままだという‥、頭が真っ白になり
何かしら感じて違和感の答えがやっと分かった。
猫じいさんのこと、今日確認できていない猫達‥。

■りゅう■

その足で猫じいさんが入院している病院に向かった。
私が行くと驚いた表情だったけれど、猫じいさんの顔色は良くて元気そうだ。
一ヶ月前激しい下血があり、救急車で運ばれた。大腸ガンとの診断で手術をして、
人工肛門になってしまったと言っていた。来週には退院だ。
市の生活課の人がアパートを探してくれて、そこに身を寄せると話していた。
猫のことが心配なので公園に出向くと言っていたけれど、そのアパートから
車で30分ほどかかる。自転車だと一時間くらいか。障害者手当か生活保護を
受けると思うけれど、病み上がりで公園の猫達の世話は難しい。
持ち合わせを茶封筒に入れて、こんな袋で申し訳ないですと、見舞いと渡す。

帰り際、もしかしたら二度と会うことはないだろうと脳裏をよぎったけれど
「体を大切にしてください。また公園で‥」と声を掛けた。
「どうもありがとうございます‥」猫じいさんは笑顔だった。
いろいろあったけれど、猫の世話を7年に渡りしてくれた。
多くの猫達が命を繋げられ、生活の場が確保された。
感謝の気持ちは深い。

病院を後にして、今後の公園のことで考えを巡らせた。
現状で分からないことも多くて、猫達のこと
エサやりさん達のこと、ホームレスのこと‥
バランスが崩れたことは確かで、状況把握をしなければ。
それにしても、数ヶ月の間に出向くこともできたけれど
足が遠のいていたのは確か。なんとも
ふがいなく思うばかりだった。

投稿者 ikemi : 23:27 | コメント (0) | トラックバック